何度か転職をしてようやく手にした職も振り返ってみればブラック企業だった。
なんとか続けていこうとしたが職場環境や人間関係でどうしても我慢ができず、このまま続けていれば心身ともにボロボロになってしまうため退職を決意した。特に精神的に耐えられない。些細なミスでも罵声と問い詰めるのが日常的になっている職場では頭がおかしくなってしまう。
他にも資料を見れば「お前が見て分かるのか?」「見たんだから全部分かってるよな?」「見てない?なんでだ?仕事舐めてるのか?」と見ても見なくても結局は問い詰められる。指示を仰げば怒られる、分からないことを聞いても怒られる、何しても結局は怒られるか呆れられる、そんなのが日常的だ。
私以外にも入社してきた人間は何人かいたが、そんな環境のためすぐに辞めていった。
頑張って成長して認められようとしたが周りが臨む成長速度に自身の成長速度が追いつかず、仕事に対しての叱りからだんだんと人格を責める言葉に変わってきた。「人としておかしい」「クズなのか?クズじゃないのか?どっちだ?」「ケンカ売ってる?なぁ?」という理不尽な責め方になってきたのだ。
最終的には家族のことにも広がり「家族もお前のような感じなのか?」「子供がいたらお前みたいに育つんだろうな」と、もう人としておかしいのはそっちじゃないか、と思えるほどの言葉に変わってきた。これは私も堪え難いものだったため、もう退職を選ぶことにしたのだ。
上層に退職の意を伝えると当然聞かれるのが「なぜ?」である。
体力的にも想像以上にきつくて、もう続けられそうにない。というどこにでもあるような理由を伝えるが、すぐ人が辞めてしまう環境のため上層部もなんとなく本当の理由には気づいているようだ。人間関係が大きく関わっていると。
だが、もう長年続いている今の環境が数日、数ヶ月で良くなるはずもない。むしろ、入社してきたこちら側が変化して合わせろ、という考えだ。それもごもっともだが、この環境に適応できる人材はレア中のレアだろう。よほどの優秀か、よほどのドMかだ。
本当のブラック企業とは程遠い会社かもしれないが、私には十分なブラック企業だった。次こそは…と思うが、転職活動に十分すぎるほどの傷跡になる職歴にもなった。ほんともう、どうなることやら。

